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今年の春は、寒暖の差が激しい、異常気象が続いてます。 「狛犬のふんばっている春寒し」の句 雪が降る春を手と足の爪立て「うーん寒」って踏ん張っている。「僕は動けないし、ただ踏ん張るしかないだろうさ。」と今年の春をぴったり詠んだ句でした。 4月の兼題は「目・眼・瞳」です。 目頭、眼差し、結び目、魚の目、団栗目、馬の瞳、いろいろあるものですね。 皆さんで持ち寄るお茶菓子、中でもどら焼き、おいしく頂きました。 写真、文 美遊 |
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鷹匠の町名残り若葉風 品書きに「きつね」と「たぬき」花の雨 艶やかな目をして座せり春の鹿 |
棗 |
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能舞台古りし丹色や春惜しむ 目に赤き枝に葉に牡丹の蕾抱く 満ち足りて花のアーチを出づるかな |
一汝 |
春の霧お伽噺をひきつれて 水面ゆく風のにほひや春千曲 春芝居目頭拭ひ子の名呼び |
なお |
土筆煮と落語を一席食事会 風ふわり花びら届く昼下がり ポスターの馬の瞳や桜降る |
せしる |
紐を追うドングリ眼の子猫たち 廃屋の藤の館と化しにおり 春愁空を仰ぎて深呼吸 |
美遊 |
狛犬のふんばっている春寒し 旅人のような白雲花の昼 餌をあさる眼となりて春の市 |
桂 |
おみくじの結び目角張る弥生尽 帰る子のブランコみんな揺らしゆく 定食屋に新入社員ら畏まる |
亜うる |
春愁魚の目削る午後三時 春夕焼敗戦投手のまなこかな 蜥蜴出づテニスコートの線うすし |
夕 |