![]() |
---|
![]() |
---|
出席者3名というちょっとさびしい酔芙蓉の会が 持たれました。今月の「お題」は「車」。歯車・廃車・車海老・風車等いろいろな角度から詠んでみました。 もうすぐ桜が咲くでしょう。桜は俳句に携わる者にとって 心穏やかではいられません。また楽しく俳句を続けて行きたいと思います。 写真 棗 文 一汝 |
---|
風車三つ四つ五つ開店す いつわりの遺伝子情報春嵐 春の宵物の怪めきて老大樹 電子辞書いつもかたわら卒業す 仮の世の弁当箱に春の夢 |
桂 |
---|---|
雛の膳車海老の赤菜の緑 春塵を流して町の潦 神鈴の小雨にくもる彼岸寺 縮緬のかんざしとも三椏の花 久々に見える雛の伏目かな |
一汝 |
歯車のひとつ回つて物芽出づ 白和えの青み多めに春の雪 春塵を払ひどつかと田の昼餉 からくりの人情噺地虫出づ 春めくやバターとろりとパンケーキ |
亜うる |
花の雨廃車の中のアンパンマン うたかたの恋の行方や花筏 駅名に武蔵が続く目借時 まどろめばピアニッシモな春の雨 桜東風上る下るの京のまち |
棗 |
季語の説明 目借時とは春の眠さをいう季語です。 蛙が人に目を借りるから人が眠くなるのだそうで す。春の昼の暖かさを現しています。 季語って面白いですね。 棗 |